美術解説

内灘闘争を元にした絵画作品。池田龍雄の《網元》

こんにちは。 1950年代には社会問題・事件を作品とするルポルタージュ絵画が描かれました。 代表する作品の一つ池田龍雄さんの《網元》(1953年)があります。 内灘闘争を主題にした作品だと知った作者ですが… そもそも内灘闘争ってなんだ…? という状態だった…

マヴォの《バラック・プロジェクト》。関東大震災時のアート。廃材によるアートについて考えてみた

現在、私は廃校での芸術祭に向けて作品の構想や分析に時間を割いています。そのため、廃材をアートにすることの意味について考えています。 その際、注目している日本芸術史の出来事として、戦前の芸術家集団マヴォの《バラック・プロジェクト》があります。…

ダダを解説!ダダイズムの呼び名はおかしいのでは?反芸術運動という言葉も後付け。シュルレアリスムとの違いも。

20世紀の美術史の中でダダという言葉は多く出てきます。 スイスはダダで起こった運動ですが、ヨーロッパ各地やアメリカ、日本へと広がりました。 便器を展示したマルセル・デュシャンはダダイストなんて自称しています。 惹かれる人も多いシュルレアリスム絵…

柳宗悦の朝鮮での活動やオリエンタリズム利用としての批判について解説!本当に西洋からの偏見を利用したのか?オリエンタル・オリエンタリズムとも。

前回記事にて、日本の思想家である柳宗悦(1889~1961)が日常のさりげない美を発見する民芸運動を行ったことを紹介しました。 bigakuchikamichi.hatenablog.com 本記事は、柳宗悦の植民地での活動やその批評について紹介します。 柳宗悦は国内の民芸運動のみで…

【美術解説】民芸運動(民藝)とは?簡単に解説!柳宗悦の『用の美』や収集作品、アーツ・アンド・クラフツ運動との関係について!

現在も使われることの多い「民芸(民藝)」という言葉。 「民芸」は「民衆的工芸」の略で、1920年代ごろから日本で注目されるようになりました。 民芸運動は柳宗悦(やなぎむねよし、やなぎそうえつ)(1889-1961)による運動です。 実は前回記事で紹介した、…

アーツ・アンド・クラフツ運動とは?失敗だったのか?成果や作品についても分かりやすく解説!

「アーツ・アンド・クラフツ運動」は19世紀後半のイギリスで起こった芸術運動の一つです。 アーツ・アンド・クラフツ運動は機械化・分業化への反対として起こり、 デザイナーによる環境保護活動の始まりとして歴史に残っています。 「アーツ・アンド・クラフ…

小説はマンガは芸術?写真は?グリーンバーグの『アヴァンギャルドとキッチェ』

アートがよく分からない、という人も 本やマンガを読んだり、流行りの歌を聴いたり、 SNSで風景の写真を上げてみたり、 好きな芸能人の投稿をチェックしたり こうして誰かの表現に 触れているのではないでしょうか。 これらはアート、芸術と言えるものでしょ…

ハイレッドセンター《山手線事件》はどんな事件で何の目的があった?イベントやハプニングについても解説!

本記事では、1960年代の日本の芸術家集団の1つ「ハイレッドセンター」が結成前年行った《山手線事件》(1962年)を探ります。(山手線フェスティバルとも言います。) どんな事件で何の目的があったのでしょうか。 また、パフォーマンスを行う作品に対し現代美…

白髪一雄の《泥に挑む》を解説!パフォーマンスではなく絵画作品!スターバックス社長も評価!?

1955年、戦後の美術グループである「具体美術協会」の第一回展にて 画家、白髪一雄(1924-2008)は《泥に挑む》という作品を発表しました。 その名の通り、泥を用意し、それに飛び込むという作品です。 これはどんな意味があるのでしょうか、、? これはパフォ…

ヨーゼフ・ボイスの「社会彫刻」とは?簡単に解説!代表作《7000本の樫の木》も紹介

20世紀の代表的な美術家であるヨーゼフ・ボイス。 ヨーゼフ・ボイスの大きな功績に「社会彫刻」概念の提唱があります。 美術用語は理解の難しいものが多いですが、 「社会彫刻」を理解すると、「芸術」「アート」への視点は 大きく変わります。 芸術家が作品…